円能斎・松阪茶人寄書竪物  
 


明治維新以降 文明開化という言葉に代表される様に 開化熱に浮かれ、

伝統的な文化に 眼が向かなかった時代、

大名の没落と大衆支持の薄かった 茶の湯も例外なく
苦境に立たされた。

今回ここで紹介させていただくこの軸は、集会や客のある席上
などで

注文に応じて即席に絵や書を書く席画と呼ばれる種類のもので、

裏千家円能斎と
 現三重県松阪市近辺の茶人との合作である。

江戸時代より 一燈、不見斎から始まり
玄々斎が深津宗味を伴って伊勢路に

盛んに足を運んだことから、多くの門弟のいた松阪
へ 茶の湯復興の為、

京都を離れ様々な土地で普及活動に努力、伝統を守り抜いた円能斎


と地方茶人との 近代茶道趨勢の足跡である。
 
     拡大画像(本紙のみ) 拡大画像(本紙のみ)
渡辺又日庵手造 黒茶碗 交趾松毬香合 不見斎横物 脚下 古萬古斗々屋写茶碗
織部茶碗 又妙斎 手造赤茶碗 天竜寺青磁 端反鉢 射和萬古  
深津宗味自筆 玉の絵茶碗